コキアのどうでもいい話

普段は人に話さないことだったり、じゃなかったり

ラーメン

20代前半の頃の話です。

中途採用で就職して事務の仕事をしていました。

 

若い女性社員がいる部署に配属されましたが

なかなか馴染めず淡々と仕事をする毎日でした。

 

入社して早々に半年も頑張れないかもしれないと考えていたほどです。

 

そんなある日、毎日定時に帰るのは申し訳ないと

別のチームの仕事を手伝い残業することにしました。

 

そろそろ帰っていいよ〜って雰囲気のときに

別のチームの先輩に声をかけられました。

 

“コキアさんもこのあと一緒にラーメン食べに行かない?”

 

すごく嬉しかったのをいまでも覚えています。

正直いまの自分だったらちょっと面倒くさいなんて考えそうです、、

 

自分の存在を認められたような

大袈裟だけどほんとにそうだったんです。

 

(ああやって気にかけて声をかけてくれたことや

仕事中や仕事外でもいろいろしてもらい

その先輩には感謝でいっぱいすぎる)

 

 

またとある日、例のラーメン屋さんに先輩たち4人で行き

お店の入り口に近い席に座っていたときのこと。

 

ひとりの先輩が外を見て

あ!あの車駐禁切られそう!と言ったのです。

 

お店の前で路駐している車にグリーンマンが近づいていました。

 

店内にいるサラリーマンの車だったので先輩がその人に一言声をかけました。

するとその人はいったん外に出てしばらくすると戻ってきました。

 

いや〜助かりました。ラーメン食べてる間に切られるところだったよ。

ありがとうございます。と言って帰っていきました。

 

私たちは

よく気づきましたね〜。最近駐禁厳しくなりましたよね〜。

なんて話をしてラーメンをすすりました。

 

そして帰ろうとお会計をしようとしたら店員さんがひとこと。

 

“代金は先ほど男性の方から全員分頂戴しております”

 

私たち:(ポカーン)

 

いや〜 粋だね〜

奢ったことを悟られず去っていった

そのサラリーマンかっこよすぎるでしょ。

 

そして教えてあげた先輩が優しすぎる。

 

 

私が体験した粋なお話でした。